2021.06.10
みなさん
こんにちは♪
助産師ユミです^_^
「お腹の中の赤ちゃんって羊水飲み込んでるんですか?」
「赤ちゃん肺に羊水入ったら苦しくないんですか?」
ママのお腹の中で羊水にプカプカと浮いている赤ちゃんを想像すると
ふと疑問に思うことありませんでしたか?
●羊水●
羊水は赤ちゃんを包んでいる膜(卵膜)や
赤ちゃんのおしっこから作られています。
赤ちゃんは羊水を飲み込んで
それをおしっことして出して羊水を循環させています。
この羊水には
赤ちゃんを衝撃から守ってくれるクッション材としての大事な役目もあります。
●お腹の中の赤ちゃん●
羊水の中にいる赤ちゃんは
お母さんと臍の緒で繋がっていて
胎盤で酸素や栄養をもらっています。
ママのお腹にいる間は
自分で肺を使って呼吸することはありません。
呼吸をしているような胸の動きをエコーで見ることはありますが
実際に呼吸しているわけではありません。
お腹の中の赤ちゃんの肺は
羊水で満たされていて
狭い産道を通ってくる時に圧迫されて
肺の中の羊水が絞り出されます。
肺を膨らませしっかり呼吸するには
肺の中の羊水が外へ出されていることが重要なので
狭い産道を通ってくることは
赤ちゃんにとって必要であるということですね。
さらに呼吸を開始した瞬間から
リンパ管などに肺に残った羊水が吸収されていきます。
●帝王切開だとどうなる?●
「産道を通ってこない帝王切開の赤ちゃんの肺の羊水はどうなっているの?」
と思った方もいらっしゃるかと思います。
帝王切開もお腹を切る幅を調整し
あえて狭いところから赤ちゃんを出してあげています。
帝王切開の経験のある方は
赤ちゃんが出るときに
お医者さんにお腹をクイクイっと押された記憶があるのではないでしょうか。
帝王切開でもある程度狭いところから赤ちゃんを通し圧をかけることで
赤ちゃんの肺の羊水が抜けるようにしています。
けれど
経膣分娩ほど圧がかかっていないので
しっかりと肺の羊水が搾り出されづらく
帝王切開後の赤ちゃんは自然分娩の赤ちゃんに比べ
その後の呼吸障害(呼吸が速くなったり、酸素交換がうまくいかない)が起きやすいんです。
また
お産の進みが早かった赤ちゃんも
肺の中の羊水がしっかり抜けきれずに
その後の呼吸が速くなたりしやすくもなります。
お産はママと赤ちゃんの共同作業!
お産の過程も赤ちゃんにとって全て意味があることなんですね^_^
お腹の中で羊水に浮かんでいる赤ちゃんの羊水が
少し想像できていたら嬉しいです♪